2018年の人気記事五選

概要
2018年に当ブログに投稿された記事で、人気があった記事を5つ紹介する。

挨拶に代えて

年末にあたり、当ブログの2018年の人気記事5つ紹介したい。紹介の対象となるのは、2018年に当ブログに投稿した記事のうち、Twitter などのSNSで反響が大きかったものである。

2018年には、この記事を含めて32本の記事を公開した。本年はあまり多くの記事を公開することができなかったが、来年はもう少したくさん記事を公開していたいと考えているので、折に触れて読んでもらえれば幸いである。それではよいお年をお迎えください。

2018年はもうすぐだ
さようなら2018 [1]

失礼の多い生涯を送って来ました。

中国外交部の報道官の「お返ししなければ失礼」発言の出典は『礼記』

中国外交部の報道官が米国の貿易制裁措置に関して「お返ししなければ失礼」といった件の中国語の原文は、“来而不往非礼也”であり、これは儒教の経典の1つ『礼記』に由来する。

中国古典に関する話は、世間ではあまり受けないのではないかと思っていたのだが、この記事のようにうまく時事と関わらせると、かなりの関心が得られるようだ。

姉さん。僕は、プーです。

「プーと大人になった僕」の構造的曖昧性

「プーと大人になった僕」というフレーズは、構造的曖昧性のために、さまざまな状況を表しうる。

意味の曖昧さを示すためにイラストを使った方が分かりやすいだろうと思って、いらすとやのイラストを使ってみたところ、非常にうまくはまった。いらすとやのすごさを改めて思い知った。

看板は、この世に存在する。きっと、在る。見つからぬのは、看板の表現である。

“Amoing torans only” の謎

渋谷駅構内の “Amoing torans only” という良く分からない英語が書いてある看板について。

日本国内で良く分からない英語の看板はしばしば見られるが、そんな中でも群を抜いてひどい看板であった。ちなみに、私はこの看板の近くで「出口はどこですか」という質問を英語で受けたことがある。東京の渋谷駅や大阪の梅田駅のように巨大ダンジョンのような駅は、日本語が分かっても外に出るのが難しい。まして日本語が分からない人だとかなり困るだろう。

おどろいた。このデータは乱心か。――いいえ、乱心ではございませぬ。

Rによるデータクリーニング実践――政府統計からのグラフ作成を例として

データクリーニングが繁雑な作業であることを示すために、政府の統計データから日本の男のみの高校と女のみの高校の数の推移をグラフ化する事例を紹介する。クリーニングの作業にはR言語を用い、複数のファイルを統合し、整然データに変え、グラフを作成する。

はてなブックマークにおいて、この記事について「日々の悪夢の明晰な記述」と指摘している方がいて、言い得て妙だなと思った。データ分析をする人は、このように悪夢と戦っているので、ぜひ安眠用枕か、きれいなデータを渡すようにしてください。

いまは自分には、元日も元旦もありません。ただ、一さいは過ぎて行きます。

「元旦」で1月1日全体を指すことは別に誤りというわけではない

「元旦」は1月1日の朝を指し、1月1日全体を指すわけでないという説がある。しかし、用例を見ると、「元旦」で1月1日全体を指すことが誤りだとは言い切れないように思われる。

この記事を書いたところ、見当はずれな意見が提示されたため、すぐに反論を追記することになった。おそらく、今まで自分がこうだと信じ込まされていたことに対し、まったく違った見解が示されると、大いなる違和感が生じるということなのであろう。まっさらな状態に新しい知識を入れるのは簡単だが、すでに書き込まれているところに新しい知識で上書きするのは難しいのだ。

脚注
  1. Pixabay より mohamed1982eg 氏のパブリックドメイン画像を使用。 []