PaperRaterとは
PaperRaterというウェブサービスを使うと、無料で英文の文法誤りなどの問題点をチェックすることができる。英語でレポートや論文を書く際に、ブラッシュアップするのに使えるウェブサービスだと思う。
また剽窃の有無も見てくれるので、大学教員など英文でのレポートを評価する側の人にとっても役立つだろう。
以下に掲げるように、このウェブサービスは色々なことをしてくれる。
- タイトルが適切かどうかの指摘
- 剽窃をしているかどうかの指摘
- 文法の誤りの指摘
- スペルの誤りの指摘
- 語彙の選択の適切さの指標の提示
- どのような単語を別のものに変えた方がよいのかについても指摘してくれる。
- つなぎ言葉の使用の適切さの指標の提示
- 使用されている語彙の豊かさの指標の提示
- 総合的評点の提示
使い方
PaperRaterの使い方は非常に簡単だ。ウェブブラウザ上ですべての処理が行えるので、何かソフトをインストールしたりする必要はない。単にPaperRaterの入力欄に自分の書いた英文を入れるだけでよい。
まずは、PaperRaterのトップページのUse Now FREE!というボタンを押そう。
すると、以下のような英文を入力するための画面に切り替わる。
入力フォームの一番上にある一番大きな入力エリアに、ブラッシュアップを行いたい英文を入れる。もし参考文献のリストがあれば、その下の“Works Cited”という入力エリアに入れる。
文章を入れる欄の下に、さらにいくつか設定を行う欄がある。剽窃の有無のチェックを行いたい場合は、ここでちゃんと設定しておく必要がある。
- Select the education level of this paper’s author: 文章を書いた人の教育水準を選択する欄。ここで教育水準をちゃんと設定しておくと、英文の解析が終わった後に、「大学生にしては語彙力が足りない」とか「5年生としては十分な語彙力がある」とかいったことが判定される。もっとも、こうした判定はあくまでも英語圏の学校のものなので、ノンネイティブにとってはあまり参考にならないだろう。
- Select the type of paper you are submitting: 入力した文章がどんなタイプの文章かを選択する欄。本を読んでレポートを書く課題なら“Book Report”を選べばよいし、卒業論文なら“Thesis/Dissertation”を選べばよいだろう。タイプによっては、英文の解析が終わった後に成績を判定してくれる。
- Originality detection (optional): 剽窃の有無のチェックを行うかについて選択する欄。デフォルトの“Skip (Fastest)”だと剽窃の有無のチェックは行われない。チェックをしたければ、“Include (Slower)”を選ぼう。なお、剽窃の有無のチェックを行う場合、処理に若干時間がかかるようになる。
- English dialect (optional): アメリカ英語でチェックするか、イギリス英語でチェックするかを選択する欄。
最後に、利用規約 (Term of Use) を読んで問題がなければ、“I have read and agree to the terms of use”にチェックを入れ、Get Reportボタンを押そう。そうすれば、英文が解析され、どう直せばよいかというレポートが出てくる。長い文章だと、解析にそれなりの時間がかかるので、ゆっくり待とう。
結果レポート
英文に含まれる文法の誤りは緑で、スペルの誤りは赤で強調表示される。
強調表示されたところをクリックすると、どう直せばよいか指摘してくれる。
また、結果レポート画面の右側には以下のようなメニューが出てくる。
また、剽窃の有無を確認したい場合は、上記のメニューの“Plagiarism Detection”を選択すれば良い。
剽窃が疑われる文章の場合、上のように警告が表示される。