日本の中学校英語教科書での Oxford comma の使用

概要
平成27年度検定の日本の中学校英語教科書には、Oxford comma を使っている教科書もあれば、Oxford comma を使っていない教科書もある。

Oxford comma とは

英語で3つ以上の要素を and や or でつなぐ場合、and や or の前にコンマを入れる流儀がある。この流儀のことを、Oxford comma と言う。

例えば、London, Paris, and Berlin では、Oxford comma が用いられている。ロンドン・パリ・ベルリンという3つの要素をつなぐ and の前にコンマが入っているのだ。

しかし、Oxford comma を用いない人も少なくない。つまり、3つ以上の要素を and や or でつなぐときに、and や or の前にわざわざコンマを入れない人もいるのだ。こういう人は、単に London, Paris and Berlin と書くことになる。

なお、Oxford comma を用いる流儀と用いない流儀のうち、どちらか1つだけが正しいというわけではない。ただ、1つの文章や書籍の中で Oxford comma を用いるものと用いないものが混在するのはよろしくない。統一感がなくて、みっともないのだ。

日本の中学校英語教科書での使用状況

さて、日本の中学校の英語教科書では、Oxford comma が用いられているのだろうか。日本の中学校で使われている文部科学省平成27年度検定済の教科書は6種類ある。これら6種類の教科書をざっと見てみたところ、Oxford comma を使っている教科書もあれば、使っていない教科書もあった

Oxford comma を使っている教科書としては以下のものがあった。

これに対して、Oxford comma を使っていない教科書としては、以下のものがあった。

しっかりと隅から隅まで見ていないが、どの教科書も Oxford comma を使うなら必ず使う、使わないなら使わないで統一させているようである。