なぜ“tidy data”を「整然データ」と訳したのか

概要
“tidy data”に対する日本語訳として「整然データ」を当てて、「きちんとしたデータ」などの他の訳語を当てなかった理由についての説明。

はじめに

ハドリー・ウィッカム (Hadley Wickham) 氏が効果的なデータ分析に関して“tidy data”という概念を提唱している。ウィッカム氏は、“Tidy Data”という論文でこの概念について議論している [1] 。私はこの論文を日本語に翻訳する際に、“tidy data”を「整然データ」と訳すことにした [2]

ここで、なぜ「整然データ」と訳したのか簡単に記しておきたい。

「整然」を選んだ理由

“tidy”という英単語に「整然」という日本語の単語を選んだ理由としては以下のものがある。

他の単語を選ばなかった理由

脚注
  1. Wickham, H. (2014). Tidy data. Journal of Statistical Software, 59 (10). doi:10.18637/jss.v059.i10 []
  2. 日本語訳は本サイトの「整然データ」という文章を参照のこと。 []