ダメな統計学:目次

概要
『ダメな統計学』の目次。 『ダメな統計学』には科学研究での統計の誤用がもたらす問題点について様々なことが書かれている。科学を研究しようとする人や統計で分析をしようとする人は必読。

目次

2014年12月28日追記:ここに掲載した『ダメな統計学』の内容をまとめて冊子PDFにしたものを公開した。詳細は「『ダメな統計学』冊子PDFの公開」という記事をご覧いただきたい

ここに公開する『ダメな統計学』は、アレックス・ラインハート (Alex Reinhart) 氏が書いたStatistics Done Wrongの全訳である。この文章は全部で13章から構成されている。詳しくは以下の目次を参照されたい。

  1. はじめに
  2. データ分析入門
  3. 検定力と検定力の足りない統計
  4. 擬似反復:データを賢く選べ
  5. p値と基準率の誤り
  6. 有意であるかないかの違いが有意差でない場合
  7. 停止規則と平均への回帰
  8. 研究者の自由:好ましい雰囲気?
  9. 誰もが間違える
  10. データを隠すこと
  11. 何をしてきたか
  12. 何ができるだろうか
  13. 終わりに

『ダメな統計学』について

「ダメな統計学」は科学研究の様々な分野で見られる
「ダメな統計学」は科学研究の様々な分野で見られる。

Statistics Done Wrongは科学研究において統計が正しく使われていないことに対して警鐘を鳴らすためにラインハート氏が書いたガイドブックである。このガイドブックは英語の原著ウェブ上で全文公開されている。このブログに掲載する日本語訳はラインハート氏がウェブ上で公開された文章をもとに翻訳している。また、このウェブ版に加筆をした書籍が2015年3月にノー・スターチ・プレス (No Starch Press) から出版されるとのことである(ISBN: 978-1-59327-620-1)。

この『ダメな統計学』には、現在の科学研究において統計が誤用されていることが非常に多く、それがために科学研究の信頼性が揺らいでいることが、様々な例とともに記されている。この本に載っている「ダメな統計」の事例には医学に関するものが多いが、統計が正しく使われていないのは他の科学の分野でも同じである。

対象とする読者

だから、科学を研究しようとする人は、ぜひこの『ダメな統計学』を読んでほしい。分野にもよるが、今の科学で統計を無視して研究することはほとんど不可能だ。科学を研究する人ならば、ここで触れられているような誤った統計分析は誰もが起こしうるのだ。自分自身が統計でつまづかないように、また科学研究のコミュニティーが統計で失敗しないように、科学者は統計についてしっかり理解する必要がある。この文章がその理解の一助となれば幸いである。

なお、この『ダメな統計学』は科学だけでなく他の分野で統計を使う人の参考になるところもあるはずだ。ここで触れられているのは科学研究での統計の問題であるが、同様の問題は、例えばビジネスにおける統計の使用でも発生しうる。このため、科学者以外でもこの本を読む価値があるだろう。

翻訳の方針

翻訳に当たっては、原文の説明で分かりにくいところを分かりやすくするために、適宜説明の順序を変えたり、原文で用いられている語句の言い換えをしたりするようにした。さらに、原文で不足している説明を訳注の形で補うようにした。