文例

「生」という字を使った日本語の文をいくつか作ってみた。これらの文例から、「生」という字に色々な読み方があることが分かると思う。
- 養生中の芝生に生姜が生えた。
- 生憎、生意気な生徒にわたす生糸がなかった。
- 壬生で生まれた羽生さんが生涯をかけて生み出した生育法で、早生のくだものが鈴生りになった。
- 生な弥生さんは、御生のあとに、みずからの生い立ちをさぐるために、苔生す室生寺におもむいた。
なお、御生は、京都の上賀茂神社で行われる神事。また、室生寺は、奈良県の宇陀市にある寺院。
解説
「生」という字には、とても多くの読み方がある。何しろ、常用漢字表に載っている音訓だけでも12個もある(セイ、ショウ、いきる、いかす、いける、うまれる、うむ、おう、はえる、はやす、き、なま)。さらに、「うぶ」のように、常用漢字表に載っていない訓もある。また、「生憎」を「あいにく」と読むような熟字訓まで考えると、もっと色々な読み方があることになる。
このため、上の例で挙げたように、1つの文の中で、色々な読み方をする「生」を埋め込むことが比較的容易にできる。