名付けに使える「凸」と「凹」
「凸」・「凹」は記号のように見えるが、実は漢字である。この2つの漢字は、常用漢字である。日本では、常用漢字ならば子どもへの名付けに使えるので、現代でも生まれてきた子に「凸」・「凹」という字を使った名前を付けることも可能である。
「凸」・「凹」を使った実在する人名

「凸」・「凹」を使った実在する人名としては以下のようなものがある。
- 江戸時代の漢詩人で、若いころは徳川家康に仕えていたこともある人物として「石川凹」という人がいる。この人の名は元々「重之」だったが、後に「凹」に改めた。字は「丈山」であり、今では石川丈山という名前で知られている。また、「凹凸窠」という号も持っていた。
- 江戸時代の漢詩人に「山口凹巷」という人がいる。
- 江戸時代の和算家に「富田凸斎」という人がいる。
- 幕末から明治にかけての画家に「間野凸渓」という人がいる。
- 大正から昭和にかけての漫画家・アニメーション作家に「下川凹天」という人がいる。なお、「凹天」は「おうてん」と読むこともある。
- 大正から昭和にかけての農民運動家で衆議院議員も務めた人物に「叶凸」という人がいる。
- 現代の愛媛県多賀神社の宮司に「久保凸凹丸」という人がいる。