物理学用語の中には必殺技っぽく感じるものがある
私は物理学に関してまったくの素人なのだけれども、そういった素人が物理学の用語を見ていると、なんだか必殺技っぽく見えてくることがある。例えば、「ライスナー=ノルドシュトルム・ブラックホール」なんて用語は、何だか悪の組織が開発した戦闘ロボットが使う必殺技のように見える。
というわけで、物理学の素人である私が、まったく用語の意味を考えずに必殺技っぽい物理学用語を選んでみた(ただし空気抵抗は無視するものとする)。
- ライスナー=ノルドシュトルム・ブラックホール
- ブラックホールというだけで何か強そうに見えるのに、 ライスナー=ノルドシュトルムとついているともっと強く見える不思議。
- シュワルツシルト・ブラックホール
- ライスナー=ノルドシュトルム・ブラックホールほどではないが、こちらも強そう。
- トルマン・オッペンハイマー・ヴォルコフ限界
- 物理学用語が必殺技っぽいというよりも、ドイツ系の姓が全般的に必殺技っぽいだけではないかという疑惑。
- ホーキング輻射
- ああ、良かった。イギリス人の名前でも必殺技っぽくなる。これ、実際にホーキング博士が車椅子から撃ってきそうである。
- シンクロトロン放射
- というよりも何とか放射というのが必殺技っぽいのだろうか。「放射」を英語にして、「シンクロトロン・ラディエーション」とすれば、リアルロボット系が使いそうな感じにもなる。
- クォークグルーオンプラズマ
- これもリアルロボット系が必殺技として使いそうだ。
- ボース=アインシュタイン凝縮
- これは、敵に撃たれたら大ダメージをくらいそうだ。
- ラザフォード散乱
- 「放射」・「凝縮」・「散乱」が付いているだけで必殺技っぽくなる現象が存在するのではないか。
- ヘリウムフラッシュ
- ベジータが撃ってきそうな必殺技なかんじがしたけれども、あれはファイナルフラッシュか……。
- 重力波
- 「かめはめ波! 魔閃光! 爆力魔波! 重力波!」と並べると、かめはめ波が必殺技の名前としては浮いていて、むしろ重力波の方が必殺技めいている。
- ミクロカノニカルアンサンブル、カノニカルアンサンブル、グランドカノニカルアンサンブル
- 小、中、大の威力を使い分けられそうな必殺技っぽい物理用語。
- 「……今のはグランドカノニカルアンサンブルでは無い……ミクロカノニカルアンサンブルだ……」
- スニヤエフ・ゼルドビッチ・アレイ
- パワー系の敵が物理攻撃してくるときに使ってきそうな必殺技だ。
- ハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールド
- 悪の魔王が追いつめられたときに、「このまま貴様らもろとも飲み込んでくれるわ!」と言って使いそうな感じ。魔王本人も闇に飲み込まれるが、人類社会も闇に飲み込まれて消滅するといった設定。
- マフィンティンポテンシャル
- RPGで出てきたら、ボスの攻撃力・防御力・すぱやさが全て上昇する補助呪文のように使われるんじゃないか。
- 表面プラズモン共鳴
- この技を受けた瞬間は何にも起きないが、時間差で北斗の拳ばりにドーンと破裂しそうな感じがする。「お前は気付いていないようだが、お前の体内の経絡は表面プラズモン共鳴ですでに破壊しつくされている。お前はあと30秒の命だ。」とか。
- コールドダークマター
- 一瞬で相手の周囲を闇に包んで氷結させる。相手は死ぬ。
付:物理学者を含む科学者が必殺技をはなつ格闘ゲーム
アインシュタインやニュートンといった物理学者を含む科学者がプレイアブルキャラクタとして出てくる格闘ゲームとして、Science Kombatというものがある。このゲームでは、科学者たちがその業績にちなんだ必殺技を放つ。
ブラウザ上で遊ぶことができるゲームで、特にローカルにゲームをインストールする必要はない。ただ、少し重い。なお、ブラジルで開発されたものなので説明はみんなポルトガル語で書かれているのだが、グラフィカルな説明もあるので、ポルトガル語が分からなくても動かし方はなんとなく分かると思う。
脚注