統計検定の受験体験記へのリンク集——どんな参考書で統計を勉強しているか

概要
統計検定1級・準1級・2級のウェブ上の受験体験記へのリンク集。合わせて、1級・準1級・2級の対策にどのような参考書等がよく使われているかを紹介。

はじめに

本記事は、統計検定のウェブ上に公開されている受験体験記をまとめたものである。統計検定は、統計学に関する知識などを問う試験であり、一般財団法人統計質保証推進協会が実施している。統計検定には1級・準1級・2級・3級・4級があるが、本記事ではこのうち1級・準1級・2級の受験体験記のみ紹介する。

以下、1級から順に級ごとに受験体験記へのリンクと、体験記の中で推奨されている参考書・ウェブサイトを挙げる。統計検定をこれから受験しようとしている人にとって、参考になればと思う。

他の人の勉強方法を参考にして、合格を目指そう。
他の人の勉強方法を参考にして、合格を目指そう [1]

出題範囲の変更に関する注意

なお、以下に示すように、統計検定の出題範囲は過去に何度か変更されている。

このため、古い受験体験記で推奨されている内容が、現在の出題範囲からすると適当でない可能性がある。受験体験記の中に検定に合格した年度が書いている場合はその年度を分かるようにしておいたので、適宜参考にしていただければと思う。

統計検定1級の受験体験記

統計検定1級の受験体験記としては以下のものがある。統計検定1級は一番難しい級だけあってか、受験体験記の数はさほど多くない。

統計検定1級対策でよく使われている参考書

統計検定1級の受験体験記を見ていると、合格には数理統計学の学習が重要であることがうかがえる。

上記の受験体験記のうち複数で挙げられている参考書として、以下のものがある(公式解説書公式問題集は除く)。

統計検定準1級

統計検定準1級の受験体験記としては以下のものがある。

統計検定準1級対策でよく使われている参考書

上記の受験体験記のうち複数で挙げられている参考書として、以下のものがある(公式問題集は除く)。

東大出版会の『基礎統計学I 統計学入門』は、準1級対策で定番と言ってもよいぐらいの書籍だ。準1級の試験範囲の全部を扱っているわけではないが、基礎となる部分を詳しく扱っており、有用である。この本はタイトルに「入門」とついているが、色々と深掘りされており、本当の入門者にとっては難しい。しかし、その深掘りされているところが、準1級を受けるレベルにはちょうど良い。この本のレビューを以前書いたので、適宜参照されたい。

ついでよく使われているのが、『心理統計学の基礎 統合的理解のために』と、東大出版会の『基礎統計学III 自然科学の統計学』である。前者は入門寄り、後者はやや応用的。

なお、上述の受験体験記の中では触れられていないが、2020年5月に公式の準1級対策本として『日本統計学会公式認定 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック』が出るとのこと。

統計検定2級

統計検定2級の受験体験記としては以下のものがある。受験者も1級や準1級に比べて多いだけあって、さまざまなものがある。

統計検定2級対策でよく使われている参考書・ウェブサイト

統計検定2級の出題範囲は、統計学の入門書を何かしら1冊終えれば終わるぐらいの範囲である。上記の受験体験記の中でも、統計学の入門書を何かしら挙げているものが多かった。

受験体験記のうち3つ以上で挙げられている [2] 参考書として、以下のものがある(公式解説書公式問題集は除く)。

上の参考書のリストの中でも、『完全独習 統計学入門』は幅広く使われている定番入門書。次によく挙げられていた東大出版会の『基礎統計学I 統計学入門』も定番入門書だが、やや難しい。逆に言うと、この本の内容をしっかり理解すれば、2級合格は余裕だろう。

マンガで学べる統計の入門書には様々なものがあり、上記の受験体験記の中にも様々なものが挙げられていた。その中でもっともよく挙げられていたのがオーム社の『マンガでわかる統計学』である。この本については前にレビューを書いたことがあるが、初心者向けの良書である。

また、統計WEBというウェブサイトが多くの受験体験記の中で参考になったウェブサイトとして挙がっていた。このウェブサイトは統計検定2級の範囲をほぼすべて扱っているとのこと。

脚注
  1. Pixabay より mohamed Hassan 氏のパブリックドメイン画像を使用。 []
  2. 「買ったけど読まなかった」とか「役に立たなかった」とか書かれている書籍については、挙げられていたとしてもカウントしなかった。 []