中国語での算用数字と漢数字の使い分け

概要
中華人民共和国の国家標準 《出版物上数字用法》に規定されている中国語での算用数字と漢数字の使い分けについて紹介する。

《出版物上数字用法》

中国語は、日本語と同様に、数を表す際に0, 1, 2, 3といった算用数字を用いるときと、一・二・三・百・千・万といった漢数字を用いるときがある。

それでは、中国語においては、算用数字と漢数字はどのように使い分けられているのだろうか。正直言って、人によって使い分け方が違うというのが実情であろう。だが、一応使い分けの公的な標準が存在している。

中華人民共和国における国家標準の1つとして、GB/T 15835-2011 《出版物上数字用法》(General rules for writing numerals in public texts) というものがある。これは、中国語の出版物における算用数字と漢数字の用法を規定した標準で、算用数字と漢数字の使い分けについても規定されている。

この標準は、中華人民共和国教育部ウェブサイトの以下の場所からPDFがダウンロードできる。

以下、《出版物上数字用法》が規定している算用数字と漢数字の使い分けについて紹介する。

算用数字を用いるべき場合

《出版物上数字用法》では、算用数字(阿拉伯数字)を用いるべき場合として、以下のものを挙げている。

漢数字を用いるべき場合

《出版物上数字用法》では、漢数字(汉字数字)を用いるべき場合として、以下のものを挙げている。

なお、西暦で年月日を表す場合は、後述のように算用数字でも漢数字でもかまわないとされている。また、ここでの概数には、数字を“三四个月”のように数字を連ねるもの [2] と、“几”を用いるもののがある。

算用数字でも漢数字でもかまわない場合

計量・番号に用いる数字で、必要となる数字の数が多くなく、算用数字でも漢数字でも簡潔さなどが変わらない場合は、算用数字と漢数字のいずれを用いても問題ないとされている。例をいくつか挙げよう。

なお、どちらでもかまわない場合であっても、簡潔にしたければ算用数字を、荘重にしたければ漢数字を用いるべきとされている。漢数字で荘重典雅にした例として、“十一届全国人大一次会议”というものが挙げられている。そして、算用数字を用いた“11届全国人大1次会议”はふさわしくないものとされている。

脚注
  1. 旧暦(农历)の日付は漢数字を用いるものとされている。 []
  2. 2つの数字を連ねて概数を表すときは、2つの数字の間に点(顿号〔、〕)を置いてはならないと規定されている。つまり、“三四个月”はOKだが、“三、四个月”はよろしくないということになる。 []