アドベントカレンダーとは
アドベントカレンダー (advent calendar) とは、もともとクリスマスまで一日一日を数えるためのカレンダーのことである。これにちなんで、クリスマスに向けて記事を1つずつ書いていく企画のこともアドベントカレンダーと呼ぶ。具体的には、12月1日から25日まで、同じテーマで1日1つずつ記事を書いていくのだ。
この記事では、1つずつ記事を書いていくアドベントカレンダーについて、2016年に日本語で書かれた統計に関する内容のものを紹介していこうと思う。
統計処理ソフトウェア関係
R Advent Calendar 2016
統計処理の定番ソフトウェア R についてのアドベントカレンダーである。良記事がたくさんある。
個人的に特に気に入った記事としては、以下のものがある。
- R言語 標準データセットの私的まとめ
- 2日目の記事
- 非常に有用なまとめ
- R言語関連書籍を執筆&翻訳したときに使っていたルールまとめ
- 24日目の記事
- 書籍を書くときに、Rのパッケージや関数をどんな形で表記するかといったルールなど
- {bookdown}を利用してRで本を作成
- 22日目の記事
- R Markdown をもとに書籍の形にまとめる方法について
- 日本語使用の注意点も
RStudio Advent Calendar 2016
Rを使うための統合開発環境である RStudio に関するアドベントカレンダーである。RStudio はRを使った分析をする際には非常に便利なツールであるが、これをさらに便利にするための記事がたくさんこのアドベントカレンダーに載せられている。
個人的に役立つと思った記事としては、以下のものがある。
- 細かすぎて伝わってなさそうなRStudioの便利ボタン
- 5日目の記事
- RStudio の画面に出てくる色々なアイコンの働きについて
- RStudio関連の日本語既存記事を主観でおすすめしていくよ2016
- 7日目の記事
- RStudioのコード補完をもっと使ってみよう
- 10日目の記事
- 今すぐ知るべき! RStudioのオススメTips 5種
- 12日目の記事
Stan Advent Calendar 2016
ベイズ統計モデリングのためのソフト Stan に関するアドベントカレンダーである。Stan だけでカレンダーがうまるか心配だったのだが、ほとんどの日がうまっていた。2016年は、Statistical Rethinking: A Bayesian Course with Examples in R and Stan や『StanとRでベイズ統計モデリング』といった Stan 関係の本が新しく出たので、それで Stan を本格的に使い始めてみたという人も出てきたのかもしれない。
個人的に興味が持てた記事としては、以下のものがある。
- RStudioでRStanを実行する際のTips
- 13日目の記事
- StanなMCMCで探索的因子分析やってみた
- 15日目の記事
- Stanで多次元項目反応理論
- 19日目の記事
Julia Advent Calendar 2016
科学技術計算向けのプログラミング言語 Julia に関するアドベントカレンダーである。
このカレンダーに載っている記事ではないのだが、R Advent Calendar 2016の8日目の記事である「RユーザーのためのJulia100問100答」というのが Julia について知るのに役立つと思う。
機械学習関係
機械学習に関するアドベントカレンダーには以下のものがある。
- Machine Learning Advent Calendar 2016
- DeepLearning Advent Calendar 2016
- Deep Learning Advent Calendar 2016
Deep Learning に関するアドベントカレンダーは2つあったので両方挙げておいた。
数学関係
数学 Advent Calendar 2016
以下のように、いくつか統計に関する記事がある。
機械学習に必要な高校数学やり直しアドベントカレンダー Advent Calendar 2016
以下の記事が統計のために役に立つと思う。
- 離散型分布は怖くない:;(∩´﹏`∩);:
- 9日目の記事
- 統計でよく使う離散型分布(二項分布、負の二項分布など)についての簡単な紹介
- ネイピア数eの定義がなぜあの形か,先生は説明をしてくれなかった
- 22日目の記事
- ネイピア数がなぜあの形で定義されるのかということについて、指数関数・対数関数の微分のときの都合の良さという観点から説明
- 分かりやすい説明だと思う
その他
- コサイン類似度を利用し、集団の類似性を測ってみる
- Gaiax Advent Calendar 2016 の19日目の記事
- Ruby を使って、集団間の類似性を計算したもの
- Perl5で文字列操作
- Perl 5 Advent Calendar 2016の2日目の記事
- 文字列置換、配列分割、文字列連結など基本的な文字列操作の方法について
- Perlで綺麗に形態素解析をやる
- Perl 5 Advent Calendar 2016の22日目の記事
- Text::Shirasu モジュールを使った日本語形態素解析
- Text::Shirasu は Text::MeCab のラッパー
- 【初心者向け】33分4秒でおぼえる野球統計学とPyData〜陽岱鋼を添えて
- Python Advent Calendar 2016 の4日目の記事
- 改訂2版 データサイエンティスト養成読本 さくっとレビュー
- 「R言語徹底解説」を読み終えて(まだ一回目)
- 技術書献本大感謝 Advent Calendar 2016の18日目の記事
- Rの中級者がさらにRに強くなるための良書『R言語徹底解説』に関する紹介
- CSVさえあればいい!形態素解析→単語感情極性対応表で超お手軽ネガポジ分析♪ (with Rails)
- Rのニューラルネットパッケージ「neuralnet」を使ってみる
- フロムスクラッチ Advent Calendar 2016の11日目の記事
- 2016年のディープラーニング論文100選
- Fujitsu Advent Calendar 2016の11日目の記事
- クリスマス・イヴに読みたい機械学習系記事
- カノジョできない機械学習界隈エンジニア Advent Calendar 2016の23日目の記事
- カノジョできないヒト向けの機械学習の実践へのリンク集
- 錯視作成に使える開発環境・言語(1)R言語
- 錯視 Advent Calendar 2016の4日目の記事
- 統計そのものとは関係ないが、統計処理用の言語であるRで、錯視画像を作れるというのが面白いと思った
2017年12月29日追記:2017年の統計関係のアドベントカレンダー →