《辞源》オンライン版の試用方法

概要
定評のある大型中国語辞典《辞源》のオンライン版を試用する方法についての説明。

《辞源》とは

大型中国語辞典の中でも定評があるものとして、《辞源》(Cíyuán) という辞書がある。この辞典は、中国語で中国語の語釈を記したものである。また、現代中国語を読むときというよりも、中国古典を読むときに有用な辞典である。

2015年に商務印書館から《辞源》の第3版が出版された [1] 。第3版には親字が14,210個、2字以上からなる熟語が92,646個収録されている [2]

第3版は、紙の辞書だけでなく、オンライン版(网络版)も提供されている。オンライン版では、紙の辞書と同等の内容をインターネット上から引くことができる。

《辞源》オンライン版の試用方法

《辞源》オンライン版を使うには、アカウント作成(注册)を行った上で、使用料を支払う必要がある [3] 。ただし、以下で詳しく説明するように、アカウント作成時にもらえるクーポンを利用すれば、無料で1週間試用できる。

アカウントの作成方法

《辞源》オンライン版を使うには、アカウントを作成する必要がある。

まずは、《辞源》オンライン版のトップページの右上の方にある“注册”をクリックする。

“注册”をクリックしてアカウント作成を始める。
“注册”をクリックしてアカウント作成を始める。

すると、以下のようなアカウント作成(用户注册)の画面に切り替わるので、必要な情報を埋める。

アカウント作成に必要な情報を入れる。
アカウント作成に必要な情報を入れる。

アカウント作成画面に書いてある主な用語の意味は次の通り。

必要な情報を入れ終えたら、“我已阅读并同意辞源服务条款”(私は辞源のサービス規約を読んで同意します)というところにチェックを入れて、“注册”ボタンを押す。特に問題がなければ、アカウント作成時に入れたメールアドレスに、アカウントのアクティベーション(機能有効化)のためのメールが送られてくる [4] 。そのメールに書いてあるアドレスをクリックすれば、アカウントが有効になり、《辞源》オンライン版にログイン(登录)できるようになる。

試用クーポンの利用

アカウントを作成して、アカウントが有効になったら、《辞源》オンライン版にログインしよう。

まずは、《辞源》オンライン版トップページの右上の方にある“登录”をクリックする。

“登录”をクリックしてログインを始める。
“登录”をクリックしてログインを始める。

すると、次のような入力画面が出てくるので、先ほど作成したアカウントの情報を入力してログインする。

ログインに必要な情報を入れる。
ログインに必要な情報を入れる。

ここでログインした時点ではまだ辞書を引くことができない。使用料を支払っていないためである。ただし、アカウント作成時にもらえるクーポン“电子券”を使えば、無料で試用することができる。《辞源》オンライン版でアカウントを作成すると、5元分のクーポンが自動的に手に入る。1週間分の使用料は5元なので、このクーポンを使えば1週間試用できる。

試用を始めるには、《辞源》オンライン版トップページの右上の方にある“购买”をクリックする。

“购买”をクリックする。
“购买”をクリックする。

すると、“一年”、“半年”などの支払い単位のプランが出てくる。この中から、“一周”(1週間)を選択する。さらに、“电子券 (E-coupons)”と書いてあるところを選ぶ。すると、“我的电子券”として、以下のようなクーポンが表示される。

クーポンが表示された状態。
クーポンが表示された状態。

ここで表示されたクーポンをクリックすると、以下のようにクーポンがチェックされた状態になる。

クーポンにチェックを入れた状態。
クーポンにチェックを入れた状態。

こうなったら、“下一步”(次へ)ボタンを押して次に進もう。すると、以下のような確認画面が出てくるので、“支付”(支払う)ボタンを押す。“支付”という名前が付いていても、ここでクーポンを使っているので、実際のお金のやりとりは発生しない。

確認画面。
確認画面。

そうすると、以下のような画面が出てくる。これで、《辞源》オンライン版を1週間試用できるようになる。

試用できるようになったことを示す画面。
試用できるようになったことを示す画面。

使用料の支払い

試用期間を過ぎても使い続けたいというのであれば、使用料を支払う必要がある。使用料の支払いは、《辞源》オンライン版トップページの右上の方にある“购买”からできる。

私は試していないので実際のところはどうなのか分からないのだが、銀聯カード、中国の主要な銀行のカード、支付宝(アリペイ)で支払うことができるようだ。

いずれの方法も日本国内に居住している人だと、少し支払うのが面倒かもしれない。

脚注
  1. 《辞源》の初版は1915年に出ている。 []
  2. 商务印书馆.(2015年12月24日).《辞源》第三版问世——九大修订、纸电同步 http://www.cp.com.cn/Content/2015/12-24/1244011737.html []
  3. 2016年3月23日現在、1年分の使用料は、120元(2000円強)である。 []
  4. 私の場合は、163.com ドメインのメールアドレスからメールが来た。163.com というのは、中国で比較的よく使われているメールサービスだ。運営元である商務印書館のドメインを使ったメールアドレスを使わないあたりが、中国らしいと言えば中国らしいところだ。 []