言語学関係の論文がどこで手に入るか

概要
言語学関連の電子化された論文がどのウェブサイトで手に入るかを紹介する。まず、言語学系の学術誌別にその雑誌に載った論文がダウンロードできる場所のリストと、言語学関連論文のアーカイブの情報を紹介する。また、おまけとして論文が見つからないとき、どうやって探せば良いかの方法も。

はじめに

以下のリストは、言語学関係の電子化された論文がどのウェブサイトで手に入るかをまとめたものである。まずは、研究誌ごとにその雑誌に載った論文がどこから手に入るかを紹介する。次に、言語学関連の論文アーカイブを紹介する。

2020年10月17日追記:レファレンス協同データベースの「言語学に関する情報の調べ方」という調べ方マニュアルにいろいろ有用な情報が載っているので、こちらも参考にしてみるのが良いだろう。

研究誌別リスト

以下では分野別に研究誌をリストする。研究誌タイトルの後に、その雑誌の電子版が読めるウェブサイトへのリンクがある。基本的に各雑誌のページにとぶようにリンクを設定した。ただ、そうでないのもあるので、その場合は電子版提供サイトのトップページから雑誌名で検索してもらいたい。

なお、ウェブサイトから論文データをダウンロードするには、基本的にお金を払わなくてはならない。もっとも所属する大学図書館などが電子版を購入している場合もあるので、所属している組織のネットワークを通じて手に入るかもしれない。また、最新巻や古い時代の巻を載せていないサイトもあるので注意が必要である。

言語学全般

音声・音韻

統語・意味・語用

 英語学

フランス語学

日本語学

東アジア言語(日・中・韓)関連

中国語学

 認知科学・心理言語学

計算言語学・自然言語処理

 コーパス言語学・計量言語学

言語習得論・外国語教育

バイリンガリズム・多言語使用

論文アーカイブリスト

以下に掲げる論文アーカイブでは、言語学に関係する論文を無料で提供している。原稿は未公刊・公刊の両方がある。

おまけ:論文が見つからないとき

  1. とにかく Google で検索せよ。
  2. 論文のタイトルをキーワードにして検索せよ。
  3. タイトルはクォーテーションマークで囲んで検索しているか? ちゃんと囲んで検索せよ。
  4. Google の普通のWeb検索でなく、Google Scholar でも検索を試してみよ。
  5. 逆に、Google Scholar でだめなら、Google の普通のWeb検索で試してみよ。
  6. 論文のタイトルで検索しても出てこなかったら、著者名で検索せよ。
  7. 著者のウェブサイトを探せ。著者が自分のウェブサイトを持っている場合、自分の論文をそのウェブサイトに掲載している場合もある。
  8. それでもだめなら、著者の所属する研究機関(大学など)のウェブサイトにアクセスしてみよ。機関リポジトリに論文が載っている可能性もある。
  9. 著者の連絡先は分かるか? 著者にメールして、論文の電子データを送るように丁寧に頼んでみよ。
  10. 最悪、図書館に行って紙のバージョンを手に入れよ。