『Rで学ぶ日本語テキストマイニング』の紹介

概要
R言語によるさまざまなテキストマイニングの事例を挙げた『Rで学ぶ日本語テキストマイニング』の紹介。この本では、主に言語学の研究に役立つテキストマイニングの手法が挙げられている。

どんな書籍か

以下の書籍について紹介したいと思う。

この本は、テキストマイニング、すなわち、大量の文章から情報を引き出す分析について説明している。分析の対象は基本的に日本語である。そして、事例は、基本的には言語学の研究を念頭に置いている [1] 。また、分析に使用するツールは、書名にもあるようにRというプログラミング言語である。

なお、もしこの本が難しいと感じるようであれば、以下の2冊のどちらかを読むのが良いだろう。

私の個人的な感覚になるが、難易度は簡単な方から『Rによるやさしいテキストマイニング』 < 『Rによるテキストマイニング入門』 < 『Rで学ぶ日本語テキストマイニング』の順になる。

各章の内容

以下、この本の各章の内容について、簡単に紹介していきたい。

前半部分:テキストマイニングとRの基礎

この本の前半の3章は、テキストマイニングとRについての基礎を説明している。ここではまだ具体的な分析事例は出てこない。

後半部分:さまざまなテキストマイニングの事例

後半の7章は、さまざまなテキストマイニングの事例を挙げ、あわせて具体的な分析手法を紹介している。

脚注
  1. テキストマイニングは、大量の口コミの分析をするなど、ビジネス向けにも使うことができる。ただ、この本で挙げられている事例は、あくまでも言語学の研究に資するものとなっており、ビジネス向けの例などはない []