英語で「名誉教授」は何というか

概要
英語で「名誉教授」は“professor emeritus”または“emeritus professor”という。性と数によって、“emeritus”の語形が変わることもある。

名誉は前か後ろか

英語で「名誉教授」は、“professor emeritus”か“emeritus professor”と表現される。ここで、“emeritus”は「名誉」に相当し、“professor”は「教授」に相当する。「名誉」に相当する“emeritus”が前にくる場合と、後にくる場合があるのだ。

どちらかと言えば、米国では“professor emeritus”と呼ぶことが多い [1] 。これに対して、英国では“emeritus professor”と呼ぶことが少なくないようである [2] 。ただ、米国で“emeritus professor”と呼ぶこともあるし、英国で“professor emeritus”と呼ぶこともあるので、米英ではっきりと分かれているというわけではない。

男性・女性、単数・複数

「名誉」に相当する“emeritus”は性と数による語形変化を起こすことがある。この語は、ラテン語由来のものなので、ラテン語の文法に従って語形が変わる。“emeritus”が後にくる場合を例にとると、以下のようになる。

ただし、“emeritus”の語形を変化させない用法もある。だから、女性の名誉教授のことを“professor emeritus”と表現することもあるし、複数の名誉教授のことを“professors emeritus”と表現することもある。なお、“emeritus”の語形に関わりなく、複数の名誉教授を指すのならば「教授」の方が“professors”と複数形になる。

なお、“emeritus”が前にくる場合は語形変化させない方が普通のようである。例えば女性の名誉教授であっても、“emerita professor”とせずに、“emeritus professor”とする。ただ、“emerita professor”とまったく言わないわけではない。

大文字と小文字

肩書きとして姓名の前で用いる場合は、“Professor Emeritus”や“Emeritus Professor”(あるいはその語形を変化させたもの)のように文中であっても大文字で始めることがある。例を1つ挙げよう。

We invited Professor Emeritus John Doe of Foobar University.

(訳:フーバー大学のジョン・ドウ名誉教授を招待した。)

ここで大文字になるのは、単なる「教授」(professor) と同じだ。単なる教授の場合も、以下の例文のように、肩書きとして生命の前に用いるときは、文中であっても大文字で始めることがあるのだ。

We invited Professor Richard Roe of Fizzbuzz University.

(訳:フィズバズ大学のリチャード・ロウ名誉教授を招待した。)

脚注
  1. アメリカ英語のコーパスであるCOCAでは、“professor emeritus”が926回出現しているのに対し、“emeritus professor”は176回しか出ていない(それぞれ語形変化を含む)。 []
  2. イギリス英語のコーパスであるBYCでは、“professor emeritus”が7回出現しているのに対し、“emeritus professor”が21回出ている(それぞれ語形変化を含む)。 []
  3. 男女混合で複数人いる場合、例えば、男性名誉教授1人と女性名誉教授が1人いる場合などは、男性複数の professors emeriti を用いるのが通例。 []