たくさん書きたい人のための日記帳

概要
紙の日記帳にたくさん書きたければ、博文館新社の大型当用日記がよい。

たくさん書きたい人のために

私は人生のすばらしい秘密を書き込むために日記をつけているの。もしそれを書かなかったら、みんな忘れてしまうでしょうね [1]

オスカー・ワイルドの喜劇The Importance of Being Earnestより

紙の日記帳にはさまざまなものがあるが、日記に書きたいことがたくさんあるのならば、A5サイズ1日1頁書けるタイプのものが、普通に市販されている日記の中では最も適していると思う。A5で1日1頁書けるタイプの日記帳ならば、書く文字の大きさにもよるが、1日あたりおおよそ200字から400字ぐらい書ける。

博文館新社の大型当用日記

A5の1日1頁の日記帳としては、私は博文館新社の大型当用日記を愛用している。この日記帳は縦書き用で、あらかじめ頁に日付が印刷されている。8mm角の大きさの字で書けば、1日あたりおおよそ240字は書ける。私が実際に書いているときはもう少し小さく書いているおり、350字程度は書いている。紙は良質で、裏うつりはしない。また、ハードカバーの上、しっかりとした函に入っており、長期保存するという面でも安心できる。

欠点としては、普通の日記帳に比べると高価であるということが挙げられるだろう。とはいえ、自分の記録をしっかり残しておきたいという願望に応えるためには決して高い買い物ではないと思う。

また、大型当用日記は、普通の書店・文具店にはあまり置いていない。同じ博文館新社の日記でももう少し判型の小さいものならば置いてあることが多いのだが、大型の方は置かれていないことが少なくない。注文して取り寄せるか、ネットショッピングで買った方が確実かもしれない。

なお、横書きの方が良いという人のために、同じ会社から大型横線当用日記が出ている。これもA5サイズのハードカバーの函入りで、1日1頁書ける。

他にも、A5サイズやもっと大きいサイズの日記帳は売られているのだが、連用日記、すなわち、数年分を1頁に書く形式となっており、実際に書ける量はあまり多くない。というわけで、博文館新社の大型当用日記がたくさん書きたい人にとっては現状としてはベストだろう [2] 。なお、これでも量が物足りないという人は、何か別のノートブック [3] を買ってきて、そこに日記を書くというのが現実的な選択肢だと思われる。

私は、自分の日記を持たずに旅行には行きません。列車の中ではなにか読むにはセンセーショナルなものを持っていなきゃいけませんからね [4]

オスカー・ワイルドの喜劇The Importance of Being Earnestより
脚注
  1. 原文:I keep a diary in order to enter the wonderful secrets of my life. If I didn’t write them down, I should probably forget all about them. []
  2. かつては、ミドリから「春秋」という日記帳が出ていた。これは博文館新社の大型当用日記と同じ判型ながらも、もっとたくさん書けるようになっていた。しかし、最近では販売をやめてしまったようである。 []
  3. 例えば、ツバメのA5判日記帳ノートなどがある。ツバメの日記帳ノートは日付があらかじめ付されていないので、1日の日記の内容を複数頁にわたって書いても問題がない。ただ、50ページほどしかないので、1年分が何冊にも分かれてしまうという問題点がある。 []
  4. 原文:I never travel without my diary. One should always have something sensational to read in the train. []